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陶芸を中心に愛犬柴犬、趣味の家庭菜園、釣り、テニスなどを画像入りで書いていました。今は花・自然・テニス・釣り・料理・旅行などを日記風に綴っています。

綾サンの帽子
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            * デュランタのはなとちょう・新庄公園


7月30日、私は田辺駅近くのギャラリー「寿苑」を訪ねました。
ギャラリーでは、「私と綾サンとコマーシャル」と題した展示会が催されていました。
ご親切な知人が、前日に展示会の案内パンフレットを届けてくれました。

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その案内文には、次のように説明されていました。

「私達夫婦は、9年ほど前、白浜出身の仕事上の友人に紹介されて田辺市上野の地に越してきました。遥かに白浜の海の望めるすてきな処です。
それからもしばらく仕事を続け、東京とを往復していましたが、やがてリタイアをしました。

こちらに住むにあたり、私の妻(綾サンといいます)が、こちらの方々に受け入れていただくのに、私のつくったコマーシャルをみていただくのが、私の人柄がわかって良いのではないか、と言っておりました。丁度作品集をまとめていたのですが、思いのほか手間と時間がかかってしまいました。

すべての仕事を整理し、東京の事務所を閉じて、気に入ったこの地で暮らしはじめた矢先に、思いもかけず綾サンに癌がみつかり、手術と約一年間の治療のあと、亡くなってしまいました。
やっとふたりでゆっくり、と思っていたのに残念なこととなってしまいました。
40年間私を支え続けてくれた、かけがえのない人でした。

しばらく何も手につかず、ただ呆然と時が過ぎ、タイミングが遅れて、いまさら、という感もありますが、綾サンの想いもありますので、3回忌にあわせて作品をみていただくことにしました。」


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そして、案内文の末に、「綾サンは帽子が大好きでした。生前に自分でつくった帽子がいくつかありますので一緒に陳列します。合わせてみていただけるとうれしいです。」と、述べられていました。


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案内文を読んで私は、「私と綾サンとコマーシャル」を展示されている木村俊士さんにお会いしたくなりました。

私が車の駐車場所でまごまごしていると、ギャラリーのご主人が出てこられて展示場に案内してくれました。そして、訪問したいきさつをお話しすると、木村俊士さんに紹介してくれました。
展示場の奥で、二十分ほど木村さんとお話しいたしました。

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展示場の片面に、「綾サンの帽子」が丁寧に飾られていました。
それはまるで「天上に浮かぶ雲」のようでした。
そして、その天上の雲にかこまれるようにご遺影が飾られ、そばにお遺骨がそっと置かれていました。

私は木村俊士さんの優しく美しい心をしみじみ感じました。
私は静かに手を合わせました。
そのあと、コマーシャルのビデオの終わり部分を少し拝見して、展示場を辞去いたしました。

「綾サンの帽子」が私の脳裡からしばらく離れませんでした。
夏空に浮かぶ白い雲を見るたび、私は「綾サンの帽子」を想い出します。

     2011.8.4        くまお






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