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陶芸を中心に愛犬柴犬、趣味の家庭菜園、釣り、テニスなどを画像入りで書いていました。今は花・自然・テニス・釣り・料理・旅行などを日記風に綴っています。

羽蝶蘭の花がゆらゆら揺れて(先輩の死を悼む)
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  * クマノミさんが2006年6月に撮影した、雨に濡れる羽蝶蘭の花と岩松

先日、山が好きで、植物に造詣の深かった先輩がお亡くなりになりました。
私は12月20日の告別式に参列し、生前の元気な姿を偲びながら涙を流しました。

40数年前のことでした。

亡き先輩と、同僚と私の三人で、古座川の一枚岩に羽蝶蘭を採取に行きました。(現在は採取が禁止されていると思います。)
先輩は登山用のザイルを持参しました。
ザイルを岩に結び付け、先輩はザイルを伝って岩の下に下りて行きました。

しばらくして、「引っ張れ!」という声が、岩の下から聞こえてきました。
同僚と私は必死になってザイルを引っ張り、先輩を引き上げました。
人一人を引き上げるのは、結構大変なことでした。
やっと岩陰から現れた先輩の頭の背後に、リュックからはみ出した羽蝶蘭の花がゆらゆら揺れて登ってきました。
私は嬉しいやら可笑しいやらで、笑ってしまいました。

採取した羽蝶蘭は、同じく採取した岩松と鉢植えにして栽培しました。
毎年5月の下旬ころから可愛い花を見せてくれました。
岩松が大きくなり、増えていた羽蝶蘭もだんだん少なくなりましたが、
まだ数株は健在でした。
マンションに引っ越すために、鉢ごと知人に譲りました。

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                  * 12月20日の落日

亡き先輩とは十数年間、同じ職場で勤めました。
大変聡明な方で、何事にも清廉潔白でした。
退職後も、山歩きや花見を計画し、先導してくれました。

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                  * 12月21日の落日

一昨年前のことだったでしょうか。
総会の後に、大勢でスナックに行きました。
貸切状態になり、学生時代によく歌った歌や唱歌などを心置きなく歌いました。
しかし、「津軽の故郷」はうまく歌えませんでした。
「次に来るときにはちゃんと歌えるようにしよう」と、誓いました。

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                  * 12月22日の落日

私はユーチューブを聴いて、何度も練習しました。

      「津軽の故郷」   米山正夫 作詞・作曲

   リンゴのふるさとは  北国の果て

   うらうらと 山肌に抱かれて夢を見た
 
   あの頃の想い出 あゝ 今いずこに

   りんごのふるさとは 北国の果て

でも、もう一緒に歌うことはでき無くなりました。

ふっくらした顔の遺影を見つめながら、私は思いました。
故人になっても生前同様に、山や渓谷を思い存分に歩き、楽しむことだろうと。

  ご冥福をお祈りします。

    2013.12.22         くまお

追記

先日、私の二女に二人目の子が生まれました。
元気な女の子です。

告別式で故人とお別れした後、
ある友人が出産のお祝いを述べてくださるとともに、「ほんとうに『方丈記』の通りですね。」と、しみじみ話されました。

 ”朝に死に、夕べに生まるるならひ、ただ水のあわにぞ似たりける。
 知らず、生まれ死ぬる人、いづかたより来たりて、いづかたへか去る。・・・・・

私もその通りだと思い、何かしら深い感慨にとらわれました。



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