陶芸を中心に愛犬柴犬、趣味の家庭菜園、釣り、テニスなどを画像入りで書いていました。今は花・自然・テニス・釣り・料理・旅行などを日記風に綴っています。

信州の旅その3(無言館を訪ねて)完
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5月14日(火)午前8時、バスは浅間温泉を出発し、国道254号線で峠越えをしました。
鹿教湯温泉を通過して、上田市にある「無言館」に到着しました。

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戦没画学生慰霊美術館「無言館」(1997年に設立)は、上田市古安曽字山王山の丘の頂にありました。
一行は扉のない暗い入口を黙って入って行きました。

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「あなたを知らない」という詩は、設立者の窪島誠一郎氏が戦没画学生に呼びかけた言葉です。
また、私たちへの呼びかけでもありました。
字が小さくて読みづらいので、以下に再掲します。

       あなたを知らない

  遠い見知らぬ異国で死んだ 画学生よ
  私はあなたを知らない
  知っているのは あなたが遺したたった一枚の絵だ

  あなたの絵は 朱い血の色にそまっているが
  それは人の身体を流れる血ではなく
  あなたが別れた祖国の あのふるさとの夕灼け色
  あなたの胸をそめている 父や母の愛の色だ

  どうか恨まないでほしい
  どうか咽かないでほしい
  愚かな私たちが あなたがあれほど私たちに告げたかった言葉に
  今ようやく 五十年も経ってたどりついたことを

  どうか許してほしい
  五十年を生きた私たちのだれもが
  これまで一度として
  あなたの絵のせつない叫びに耳を傾けなかったことを

  遠い見知らぬ異国で死んだ 画学生よ
  私はあなたを知らない
  知っているのは あなたが遺したたった一枚の絵だ
  その絵に刻まれた かけがえのないあなたの生命の時間だけだ

               「無言館」館主  窪島誠一郎


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私は館内に展示された絵や手紙などをじっくり見たり、読んだりできませんでした。
いつかもう一度、「無言館」への坂道をのぼり、「かけがえのない生命の時間」をじっくりたどろうと思いました。

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無言館」に隣接して、「傷ついた画布のドーム」(第二館)がありました。

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丘の斜面には、太陽をいっぱいに浴びたタンポポが、のびやかに花を咲かせていました。
そこには平和な時間が満ち溢れていました。

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私たちは一時間の見学を終えて、田辺観光のバスで帰途につきました。
「もっと時間が欲しかった」という声が、車内のあちらこちらでささやかれていました。

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バスは上田市から上信越自動車道に入り、姨捨山を通り抜けました。
ここでバスから降ろされでもしたら大変です。(笑)
そして、昨日通った安曇野に戻りました。

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北アルプスの山々が、再び私たち一行を出迎えてくれました。

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見飽きることのない常念岳の威厳のある姿でした。

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安曇野スイス村でやや長い昼食タイムとなりました。

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スイス村の駐車場の一隅に、鮮やかな黄色のつつじが咲いていました。

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常念岳とつつじ」を何とか画像に収めることが出来ました。
撮り終えて周りをみまわすと、一行の姿は見当たりませんでした。
私はあわてて田辺観光のバスを探しました。
やっとバスを見つけた時は、出発時間の2分前でした。

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バスは長野自動車道から中央自動車道を走り、駒ヶ岳SAで休憩しました。
木曽駒ヶ岳(2,956m)が真近に姿を見せてくれました。

午後9時半過ぎになって、私はマンションに帰りました。
今回の信州の旅は、雪を頂いた山々を眺め、二つの美術館をめぐる旅となりました。

   2013.5.14           くまお

 

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しげよあゆみさんへ
こんにちは。コメントありがとうございます。
ほんとうにいい詩ですね。
この詩をブログで紹介したくて、「無言館を訪ねて」の第二集を購入しました。
自家用車で次回に訪ねた時は、第一集と第三集を買うつもりです。
あゆみさんの仰られる通り、窪島誠一郎氏は水上勉の息子さんですね。
知らない方が多いことでしょう。
くまお | URL | 2013/05/22/Wed 16:01[EDIT]
今晩は。
この窪島誠一郎氏の詩、いい詩ですね。さすが水上勉氏の息子さんです。
しげよあゆみ | URL | 2013/05/21/Tue 20:56[EDIT]
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