
* 晴れていれば見える御来光(「七面山登詣のしおり」より)
7月4日(木)、午前4時起床。
4時半より朝勤に参列。
大雨のため、御来光はなし。
朝食後、七面山の山頂(1,989m)を目指す予定も断念。
敬慎院の方から、早めの下山を勧められる。
大雨で倒木が道をふさいだり、電線が切れる恐れがあるからだ。
朝食を早めてくれて、午前6時前に敬慎院の宿坊を辞する。
玄関には、僧坊の全員が出揃って、見送ってくれた。
この石段を上ると、ご来光が見える随身門である。
雨のため、むなしく通過する。

雨はますます大降りになってきた。
晴雲坊で雨宿りする.。

止みそうもないので、また歩き出す。

小川のように流れる道を避け、崖下に滑り落ちないように気を付けて下る。
二人の登山者に出会う。
歩みを止めると、雨と共にヒルが落ちてくる。
足元からも、ヒルが這い上がってくる。
とにかく、一歩一歩と歩を進める。

やっとのことで、神力坊にたどり着く。

登山口まであと2丁。

相棒のHさんにも笑みが浮かぶ。

12時20分、登山口に到着。
膝が笑いながら、よく頑張ったものだ。


昨夜来の大雨で、谷川は濁流となっていた。
増田屋旅館に着くと、女将さんが出迎えてくれた。
敬慎院から心配する電話が、増田屋旅館にあったとのこと。
衣服に付いたヒルをはたいているうちに、私は手首に吸い付かれてしまった。
払いのけると、血が噴き出すように出てくる。
何度も何度も血が出てくる。
口で吸ったり、手で絞り出したりしているうちに、出血が止まった。
お風呂に入れてもらい、旅装を整えて、懐かしい静岡の街へ車を走らせた。
とにもかくにも、身延山・七面山登拝の目的を果たし、思いがけなくも、日蓮宗の勤行を目の当たりにできた。そして、「身体健全」の祈祷もしてもらった。
いつの日か、七面山の晴れた空を仰ぎ、御来光を拝することを期して、旅を終えた。
2019.7.4 くまお
追記
田辺に戻った翌日(6日)は、上天気で洗濯も捗った。
洗濯前に、衣服に付いていたヒル2匹を退治する。

久しぶりの夕景は、旅の疲れを癒してくれた。
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