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陶芸を中心に愛犬柴犬、趣味の家庭菜園、釣り、テニスなどを画像入りで書いていました。今は花・自然・テニス・釣り・料理・旅行などを日記風に綴っています。

『鯖街道』(上田善朗歌集)を読んで
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*  お水送り終はりし若狭の里の春

         各駅停車のようにやって来る   



上田善朗さんの歌集『鯖街道』が、昨年12月に上梓された。
三方五湖』、『紅映』に続く第三歌集である。

著者の上田善朗さんは、クマノミさんのお兄さんである。
したがって、私の義兄でもある。

歌集『鯖街道』466首のうち、ほんの少しだけ紹介する。

 如 月

 * 湖の辺の里を訪ひ来て如月は梅林拓きし父偲ぶ月

 * 梅林を拓き逝きたる父の忌は湖畔の梅の咲き初むるころ

 里の母

  * 母の日に娘と共に母訪ひぬ嬉しきときも母は泣きゐし

  * 大正と昭和平成生き抜きて箸置くやうに母は逝きたり

 初 夏

  * 妹も姉も逝きたるふる里に兄と見てゐる同じ蛍を

  * 遠き日を紐解くごとく粽解く里の姉より送られて来て

 妹

  * 幼き日に釣竿担ぎわが後を追ひかけて来し妹の逝く

  * 写し絵は笑み浮かべをり慈照妙恵信女とは妹のこと

  * 哀しみを堪えてゐたるその夫の肩の震へはまだとまらない

  * 末期の水与へてゐるももう二度とわが名を呼ばぬ妹眠る

  * 妹のこの上になき幸せは良き連れ合ひに恵まれしこと

 鯖の道

  * 残雪のまだ残りゐる鯖の道に菫は淡くかたまりて咲く

  * ゆく秋の鯖街道の小さな灯の洩るる軒端の宿場町ゆく

  * 鯖街道の宿場の町に時雨来て呼び合ふやうに灯のともりゆく

 秋

  * 朝夕の涼しくなるも庭の草引かずにおきぬ虫すだく間は

  * ふる里の姉のくれたる蕎麦殻の枕に遠き母の声聞く

著者略歴には、

 1940年4月23日 福井県三方郡西田村海山(現若狭町)に生まれる。
  1992年より作歌を始める。とある。

海山は三方五湖の水月湖畔にあり、梅丈岳を背にした梅の里である。
歌集『鯖街道』を読んで、懐旧の念に駆られた。

私は、昨年の10月、義父23回忌・義母13回忌の法要に参列し、
「年々歳々花相似たり 歳々年々人同じからず」を実感したものだ。

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     * 若狭なる三方の海の浜清みい往き還らひ見れど飽かぬかも

                                       (『万葉集』巻7)

今後、何時訪ねるかわからないが、元気なうちは、景勝の地三方五湖を訪れてみたいと思っている。

    2020.1.18              くまお

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